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1996年12月第3号 文:阿部
●月経困難の症状は「SOS」の合図
いわゆる月経困難といわれる症状には、月経過多、月経時の腰痛や下腹痛、貧血、全身倦怠などがありますが、これらの症状はどこかに異常があるから起きるのです。
ところが、月経困難の症状はあっても、「生理痛はひどいのが当たり前」とか「月経量もこんなものだろう」と決め込んで、正常な月経量を知る努力もしないでいる女性が多いのは残念なことです。
一方、月経困難で病院を訪れる女性に対して、医師の側から、結婚すれば治るとか、出産すれば治るとか、無責任な言葉が聞かれるのも、原因が明確でなく、これといった治療法がないためです。
しかし、異常な痛みがあったり、貧血を伴うほどの月経は、子宮や卵巣が「私は病気なのよ」と叫び、SOSのインフォメーションを与えているのだと考えてください。病気を検査で調べることは可能ですし、検査の結果、子宮腺筋症や子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫、卵巣腫瘍を合併しているケースも少なくありません。

●貧血を放置しないで
一般に貧血の度合いを知るためには、赤血球、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリットの3つの数値を同時に比較し、その数値が正常値より減少した場合に、貧血の診断を下します。
貧血による立ち眩み、めまい、動悸などは、血液中のヘモグロビンの減少によって酸素の運搬量が少なくなってゆき、身体の各組織への酸素供給量が減るために起きる症状なのです。
貧血がその人の健康維持や日常生活に少なからぬ影響を与えていることは確かであり、「軽い貧血だから」と放置しながら人生を送ることは大変な問題を含んでいると思います。
自分の身体に無関心のまま通せば、そのツケは必ず回ってきます。月経困難の症状があったら、自分の子宮が苦しくて泣き声をあげているのだと受け止めて、一人よがりの判断をせずに、まず医療機関で検査を受けてみましょう。
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